ゴミ箱の復元をしたいときに注意すべきポイント

ゴミ箱の復元
データを誤って削除したり、ゴミ箱を空にしてしまった後に重要なデータだったことが判明・・・この場合データ復元できなければ大変困ります。

パソコンを操作していると、様々なトラブルが起こりますが、比較的よくあるトラブルの1つが、この誤って重要なデータを削除してしまったというケースです。

削除したデータの復元は発生日と発覚日の間隔次第!?

この場合、データが復元できる可能性は、その後の作業次第です。
その後の作業を誤っていると2度とデータは戻ってきません。

何もしていなければ、多くのケースで復旧可能ですが、このゴミ箱復元の問題は、発生日と発覚日に誤差が生じることです。中には半年前とか、1年前にゴミ箱を空にしてしまった・・・なんてことも・・・。

削除日と発覚日の期間が長ければ長くなるほど復元は難しくなります。

というのも、削除されたデータはすでに無いものとして扱われ、その領域には別データがドンドン書き込まれてしまうからです。

厳密に言えば、ユーザーがデータを作成しなくても、データは上書きされます。

例えば、インターネットで色々なホームページを見ているだけでも、キャッシュデータという先行読み込みファイルが作成されます。そのため、何も操作していなければ、復元できる可能性があるのですが、通常はデータを作成していなくても色々なデータをダウンロードしたり、キャッシュデータが作成されたりするため、削除日と発覚日の期間が長ければ長くなるほど復元は困難になります。

データ復旧の専門業者でも対応してもらえない!?

この場合、パソコンの利用状況にもよりますが、ほとんどがデータ復元できません。復元ソフトを使っても、高度な解析ができるデータ復旧の専門業者でも同じです。

「2週間以上前にゴミ箱を空にしてしまったんだけど、データを復元したい!」といっても、復旧業者に断れるケースがほとんどです。

「1週間前にゴミ箱を空にしてしまったんだけど」と言ったら半々の業者は対応してくれるかもしれません。

なので、3か月前とか、半年前に削除したデータを復元したいと言っても、データ復旧業者では、ほとんど調査さえしてくれません。そのため、このような場合、自力でデータ復旧ソフトを使って復元を試してみる他ありません!

やってはいけない4つのポイント

データを消失した場合や、特定のフォルダにアクセスできない・・・。またはフォルダは開くけど、中身が空になっている、ファイルにアクセスするとパソコンがフリーズする、データを間違ってゴミ箱に入れてしまい空にしてしまったなど、パソコンのトラブルは絶えません。

このような事態が発生した場合、下記の4つのポイントを守ることが大切です。

インターネットの使用を控える

このサイトの閲覧もゴミ箱にデータを捨てて削除してしまったパソコンやハードディスクでは絶対に行わないで下さい。パソコンはインターネットを閲覧すると、次回の閲覧に備えてキャッシュというファイルを保存してします。

この新しいキャッシュファイルがリンクの切れたデータを上書きしてしまい、何もしなければ復元可能だったかもしれないデータが2度と復元できない状態となる可能性がドンドン高くなります。

データの作成

新しいデータの作成もしてはいけません。例え、削除してしまったデータとは違うアプリケーションソフトでも同様です。また一番やってはいけないのは削除してしまったフォルダ名や、ファイル名で再度データを作成してしまうことです。

この場合もデータを上書きしてしまい、何もしなければ復元可能だったかもしれないデータが2度と復元できない状態となる可能性があります。

その他、デジカメで撮影したデータをパソコンに保存したり、ビデオカメラで撮影したデータを保存することも厳禁です。

特に動画データや写真データは容量が大きいため、ドンドン削除データを上書きしてしまうからです。

メールの送受信

メールも(1)、(2)と同じ理由で送受信してはいけません。
メールデータは通常、1ファイルとしては存在していません。

データベース化された塊のデータとして存在しています。
そのためファイルとして保存したい場合には、「保存」-「ファイルに保存」といった別の作業が必要になるケースがほとんです。

古いOutLook Express(アウトルックエクスプレス)などでは、拡張子が.dbxという形式で受信ファイル、送信ファイルなどフォルダ毎に作成されています。

1ファイルずつ閲覧できるeml形式には、なっていません。

このような例はメールの送受信データ共通です。
OutLook Express(アウトルック・エクスプレス)以外でもOutLookやWIndows LIVEmail(ウィンドウズ・ライブメール)なども、1ファイル

アプリケーションソフトのインストール

よくある間違いがデータ復元ソフトをインストールして復元しようとすることです。データ復元ソフトはゴミ箱を削除してしまったり、トラブルが起こる前にインストールしている場合には問題ありませんが、何らかのトラブルがパソコンで発生してからでは意味がありません。

意味がないどころか、2度とデータが復元できなくなる可能性のほうが高くなります。復元ソフトを使用する場合には、決してインストールはせずに使用しましょう。

特に消失したデータを復旧させようと作業をしているうちに他のデータで、上書きしてしまうことが多いため、異常のあったパソコンやハードディスクでは絶対に作業を行わずに、別のパソコンからインターネット等で情報収集しましょう。

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