パソコンを使っていると様々なトラブルに巡り合うケースがあります。例えば、パソコンが起動しない状態になったり・・・何を操作してもパソコンの電源が入らなくなったり・・・何もモニター画面に表示されなかったり・・・。
その場合、まず最初に疑うのはモニターです。モニターが故障を起こすと、パソコンは起動してもモニターが壊れているので何も表示されません。なので、その場合は正常に表示しているモニターと交換してみれば、モニターの故障が原因かどうかハッキリと分かります。
選択は2つ
モニターが原因ではない場合、次に疑うのはパソコン内部のマザーボードやCPUなどの機器のエラーなどが原因の可能性があります。この場合、原因チェックが大変なので、普通は行いません。
この場合、原因の追究ではなく、目的を判断する必要があります。
パソコンを起動できるようにするのか?
それとも、保存されているデータを復元したいのか?
主に、このどちらかになります。
でも、「パソコンを正常に起動できるようになれば、内部のデータも見れるのでは?」と考える人が多いのですが・・・
それは大きな間違いです。確かにパソコンを正常に起動できるように修正できれば、内部データも無事なケースもあるのですが、普通、業者ではそのような作業は請負ません。
データ復元サービスの物理障害費用は30万円以上かかるケースが普通です。あなたは高額費用を支払って損をするつもりですか?
既にデータ復元サービスを業者に依頼してしまった人は見ないでください。きっと後悔してしまうので・・・今、人気のデータ復旧業者はどこなの?
何故なら、そのようなケースはパソコンの機器がすべて正常なことが前提であり、かつウィンドウズなどのOSだけにトラブルが発生している状況でしか対応できないからです。さらに問題なのは、このウィンドウズの修復作業により、保管してあったデータが消失する危険性が高いのです。
パソコンのサポート業者では取り扱わない
なので、パソコンメーカーでは、そのような場合、保証期間の有無に関わらず、故障機器を交換しOSを入れ直して、パソコン購入時の初期状態に戻してしまうのです。それは外付けハードディスクでもメモリーカードやUSBメモリーでも同じです。
またパソコンの各種サポートサービスでも同じです。リスクも時間もかかる、そのようなウィンドウズの修復作業は絶対に行わないのです。単純に云えば、ビジネスとしては行えないのです・・・。
なので、通常、パソコンのモニターが原因ではない場合、パソコンを起動できるようにするのか?
それとも、保存されているデータを復元したいのか?
どちらかを選択することになります。
データ復元ソフトはどう?
でも、有料、無料を問わず「データ復元ソフトがあるのでは?」と思うかもしれませんが、このようなソフトはパソコンが故障する前にインストールしておくべきものです。ウィンドウズなどのOSを起動しないでも使えるタイプもありますが、非常に高い確率で人為的な2次災害に発展します。
何故、そのようなことが分かるのかと言えば、当サイトに毎年、数十件と同じような問い合わせがあるからです。
多くの場合が、データ復元ソフトを使って、復元してみたのだけど、正常に開かなかった・・・。または復元したいデータ全部を復元できなかったけど、どうしたら良いのかという質問があります。でも、何故か、そういう人たちに限って、復元したいデータがあったハードディスクドライブに、データを復元してしまっていたりするんです。
そのような場合、復元したいデータ箇所に、データを上書きしてしまいます。そうなるとデータは2度と復元できません。
そのような事態になって、「とても大切なデータなんです!」と言ったりします・・・。
そんなに大切なデータなら、多少パソコンの知識がある位の程度で、自分で作業をしてはいけません。
なので、わたしは常日頃から、無くなっても影響がないデータなら、自分で色々と作業を試してみても良いですが、無くなっては困るような大切なデータの場合、絶対に作業をしないで、現状を出来るだけ保存して、専門の業者に頼むことをオススメしています。
セーフモードで立ち上げて調べる
尚、パソコンが正常に起動しない原因には周辺機器が故障したことが原因となって起こってしまい状態が「パソコンが起動しない・・・」「電源が立ち上がらない」ケースなどがあります。
もちろん電源が入らなかった場合に最初に行う事ですが、電源コードを確認するようにしましょう。コードの確認を行って繋がっているのに電源が入らない場合には、パソコンの電源自体の故障の可能性もありえます。
そのような「ハードウェア」や「ソフトウェア」、「ネットワーク」などのシステムが原因となって、起動しない場合にはOSの診断モードである、セーフモードで立ち上げて調べることができます。
このセーフモードの起動方法ですが、「ファンクションキーの8」のF8などを押すことで起動選択メニューの詳細ブートオプションが出ます。
その中で「セーフモード」を選択すると簡易モードのウィンドウズが起動する場合もあります。
モニターやマザーボード、CPUやパソコンの電源などの機器が正常で、セーフモードで起動しない場合には、データを記録しているハードディスクそのものに原因がある可能性が非常に高くなります。
BIOSをチェックしてハードディスクを認識しているかどうか確認
こんな状態になってしまった場合には、素人には当然、直すことができません。一応、ハードディスクが正常かどうかはマザーボードのBIOSでチェックすることが出来ます。
このBIOSのチェック方法はマザーボード毎に違うので難しいのですが、一般的にはF2やDELATEのファンクションキーをパソコン本体の電源投入時に素早く押すことで立ち上がります。
BIOSが立ち上がったら、ハードディスクの項目でハードディスクを認識しているかどうかをチェックします。
例えば、ハードディスクを正常にマザーボードで認識している場合には
HDD1:HITACHI~とか、WESTERN DIGITAL~、MAXTOR、SEAGATE、SAMUSUNGなどの主なハードディスクメーカー名の英語表記が表示されます。
でも、BIOSが認識していな場合には、
HDD1:NONEとか、ERRORの表示があります。
但し、BIOSで正常に認識していても、していなくても、大切なデータがある場合には、自分で判断するのではなく、専門業者にお願いするようにしましょう。
修理をする際には日数がかかってしまい仕事などで活用している人は、困ってしまいますが、データを消失してしまうよりも調査してデータだけでも手元に戻したいですよね♪後悔先に立たず。パソコントラブル時の作業には特に注意しましょうね。