SMARTエラー警告が表示される原因と対処法

SMRTエラー警告画像

SMARTとはSelf-Monitoring Analysis and Reporting Technologynの略語です。

S.M.A.R.T.と表記される場合もあります。HDDやSSDに 内蔵されている自己診断機能 で、このS.M.A.R.T.機能を利用してハードディスクドライブやソリッドステートドライブなどの健康状態を収拾し、危険の有無を知らせます。

具体的なSMARTの診断項目には「起動時間」「回転」「読み込み書き込みエラー」「シークアウトエラー」「起動回数」「起動積算時間」などか基本でこれに各ソフト独自のパラメータが付加されます。

事前にハードディスクの故障を予想することで、ハードディスクの交換時期の到来を利用者に案内します。

SMARTエラーとは

このSMARTエラーが警告表示された場合、多くの場合、ハードディスクにセクタ不良などの劣化が許容を超えて発生しており、完全な故障までは時間の問題です。
そのため万が一、「SMART Failure ~」や「SMART 機能でエラーが検出されました。」と表示された場合はデータのバックアップを実施したほうが安全です。

購入した時期によってはパソコン本体の買い替えを検討したほうが良い場合もあります。

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SMART(スマート)はハードディスク・ドライブ内部の信号/情報を監視・分析しながらあらかじめ設定された基準値と比較して、故障発生を予測する技術です。
時系列的に特性が劣化していく種類の「故障モード」に有効で、故障が予見された場合、使用中のコンピュータにアラーム(警告信号)を送出します。

アラーム機能は、原則として故障前に出されるため、まだ使用可能な段階で故障を予告されるため、故障に伴う被害を最小に出来ます。

例えば、スペア用のデイスクにコピーする機能が失われていないので、バックアップを実施して、その後正常なディスクと交換することなどにより未然にデータの喪失を防ぐことができます。

HDDは正常に動いているようでも日常的にセクタ不良などのトラブルが発生しているケースが良くあります。そのエラーは補正機能でパソコンからは正常に動作しているように修正しています。

そのため、ある日突然に補正機能を上回る規模のセクタエラー(BAD SECTOR)が発生した場合に認識不良になります。

S.M.A.R.T.は、このハードディスクの内部情報であるセクタ不良などのトラブルを抽出、訂正し、その数が急増してきた場合にドライブが壊れるタイミングが近いと判断し、エラー警告を表示します。

SMART機能を使うデメリット

便利なSMART機能ですが、但し、USB接続の外付けHDDやIEEE1394の場合、S.M.A.R.T.機能は利用できません。

また、このS.M.A.R.T.機能を使うとハードディスクの性能が10%程度低下します。

その他にも、S.M.A.R.T.機能があっても、エラー発生警告がないのに、突然、故障するケースもよくあるため、BIOS自体の設定で、SMARTを使用しないように設定する人もいます。

S.M.A.R.T.機能の過信は禁物ですが、デスクトップパソコンなどに複数の内蔵ドライブを使用している場合には、設定をしておいた方が安全といえるでしょう。

SMARTエラー検出されたHDDは再利用可能か?

HDD

「S.M.A.R.T.機能エラーが検出されました。」と表示されたHDDはもう使用する事はできないのか?という考えもあるかもしれませんが、一度S.M.A.R.T.機能エラーが出たHDDはローレベルフォーマットをしても再利用する事はおススメできません。

また同様にSMART値をリセットすることで、もう一度、新品のように使えるのでは?と考える人もいますが、そもそもリセットは基本的に不可能ですし、リセットできたとしても、ハードディスクの状態が工場出荷時のように良くなったりはしません。

もし消せたとしても、HDDのプラッター記録面やヘッドの状態が悪ければ、また代替セクタなどが増加していくだけです。

そのためチェックする度にSMART値が悪化している状態であれば、購入時期に関わらず交換することが基本になります。

また、S.M.A.R.T.機能の有無に関わらず、データの2重、3重のバックアップは基本になります。

万が一、BIOSで認識しないケースやSMART警告が発生後、データの読み込みができないケースが発生した場合には、出来るだけ何もせずに、専門のデータ復旧業者に相談する以外に方法はありません。

S.M.A.R.T.値の確認ソフト

CrystalDiskInfo画像

SMART値を基にしたHDD診断ソフトには フリーソフトも含めて有料ソフトなども幾つかあります。

  1. CrystalDiskInfo(CDI)
  2. ファイナルハードディスク診断
  3. HDD Life
  4. hdd health

但し、内蔵HDDに限る。USBの外付け接続ではSMART機能は働きません。

外付けハードディスクには一部を除き対応できないケースがほとんどです。またUSB接続だけに限らず、SCSIハードディスクおよびRAID構成に関してはSMART値を確認できないのが一般的です。

S.M.A.R.T.値には意味があります。どれが「しきい値」になっても問題ですが、特に問題なのは下記の3つのポイントです。

  1. Reallocated Sector Count
  2. Reallocation Event Count
  3. Current Pending Sector Count

これら3つはどれも、不良セクタに関する値です。
このうちのどれかが「しきい値」に達した場合、いつ故障しても不思議ではありません。

つまり現在、正常なセクタも次々壊れる可能性があります。

早ければ数日、遅くても数か月以内には故障し、BIOSでもドライブを認識できなくなります。運よく、BIOSでは認識出来ても、フォルダやファイル自体にアクセスできなくなり、バックアップを始め何もできなくなります。

SMARTエラーを無視した場合

SMARTエラーは基本的にはセクター不良数を計測しています。

というのもセクターエラー数が多いハードディスクを利用し続けた場合、データの読み取りや書き込みエラーが頻発し、最終的にはHDDがクラッシュを起こして使用不能になります。

この場合、バックアップを取っていないと全てのデータが消失します。

一般的にHDDの寿命は3~4年といわれており。1、2年程度で壊れる例も珍しくありません。そのため、完全にクラッシュする前に新しいHDDに交換した方が安全です。

尚、HDDは、日立製などの国産メーカーにした方が、安全だという意見もありましたが、多くのハードディスク製造メーカーはCHINA、THAILAND、MALYSIAなどの外国で製造されているため、今日現在ではほとんど選択の余地はありません。

またCHKDSKコマンド(スキャンディスク)を実行して、エラーが生じているセクターを使用しないように出来ます。

但し、使用不可となったセクタ上にあったフォルダやファイルデータは読み取り不能になるため、安易なCHKDSKコマンド(スキャンディスク)は危険ですので実行しないようにご注意ください。

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