フォーマットとパーティション!その関係性とエラーメッセージ

パーテーション管理
パソコンで作業をしていると時々見慣れないメッセージがでてきます。例えばWindows8.7Vistaに接続すると「フォーマットする必要があります。」とか「フォーマットしますか?」の質問メッセージがでてきます。

同時に「ディスクのフォーマット」「キャンセル」ボタンが表示されます。

また、Windows XPに接続すると「ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?」と警告メッセージが表示され「はい」「いいえ」ボタンが表示されることがあります。

フォーマットのメッセージが表示された場合

これらの表示はパソコンの内部に組み込まれたHDDだけでなく、USBで外付けしているHDDやUSBメモリーなどでも「今すぐフォーマットしますか?」あるいは「フォーマットする必要があります」とメッセージが現れる場合があります。

しかし、多くのユーザーはこの突然のメッセージに困惑する人が多いのではないでしょうか?
そのため、この表示をみて反射的に慌てて「はい」のボタンを押す人がいますが、「今すぐフォーマットしますか?」「フォーマットの必要があります」などが表示された場合は迷わず「NO、いいえ」ボタンを、まずはクリックするようにしてください。

このフォーマットの意味はHDDの領域であるパーティションの上にデータを保存できるようにするものです。パーティションとはHDD内に分割している領域を示しています。

そのためHDD内で複数のパーティションを区切ることで仮想的に複数のハードディスクが存在することになります。ドライブCとかドライブD、Eというものがひとつのハードディスク内に存在することが出来ます。

このフォーマットの意味は領域であるHDD内のパーティションの上にデータを保存し管理できるようにするものです。

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フォーマットの形式の違い

OSによってはフォーマットの形式は違ってきます。一般的に多いフォーマット、つまりファイル形式にはNTFSになります。USB外付けHDDはFAT32のケースが多く、最近ではexFATのケースもあります。

また「フォーマットをしますか?」という警告がでるケースには幾つかのパターンがあります。
例えば「プログラムのインストールに失敗した」「一時的なパソコンの誤作動」「HDDの容量不足」などがあります。

その他、強制終了や停電や落雷、電気的なトラブルでも起こるケースがあります。このような場合、フォーマット形式だけではなく、パーテーション情報、つまり区画までが飛んでしまっているケースがあり、コントロールパネルのコンピュータ管理上ではRAWと表示されているケースがあります。

このRAWとはHDDメーカーの工場出荷状態になっていることを意味します。

GPTパーティションとMBRパーティション

フォーマットするには、まずはハードディスクを利用できる状態にする必要があるわけですが、その1つにパーテーションの区割り作業があります。

そして、このパーテーションには今日現在2種類のパーテーションが存在します。

  1. MBRパーティション
  2. GPTパーティション

従来のMBRパーティションが、最大2TB迄の領域までしか管理できないのに対し、GPTパーティションの場合は、最大8ゼタバイト迄の領域を管理できるようになっています。

このMBRとGPTの違いについてはコチラの記事を参考にしてください。

これまでウィンドウズPCの場合、MBRパーティションのケースがほとんどでしたが、パソコンだけではなくUSB外付けHDDの場合でも、最近ではGPTパーティションが増えてきました。バッファロー製のリンクステーションやテラステーションなどのNASでもGPTパーティションが採用されています。

パソコンの外付けハードディスクをバージョンの古いWindowでアクセスしてデータのコピーやデータを取り出したいと思って試みてもアクセスできないことがあります。

そのため、パーティションを削除してフォーマットをするため、Windowのコントロールパネルから「ディスク管理」に入ってみても「パーティションの削除」ボタンが薄いグレーになっていて反応しません

GPT保護パーティションの保護

この原因として考えられることは「GPT保護パーティション」が保護されているため操作ができない状態になっているからです。

HDDは物理的には1台しかありませんが、仮想的にHDDを複数のドライブとして認識させる方法をパーティションといいます。例えば仕切りのないマンションに全体の面積を変えず、目的や容量に合わせて2LDKや4LDKなど部屋数を増やしていくことを言います。

パソコンの場合もデータの容量や目的に応じて仮想的にパーティションをいくつか区切って管理することで効率的な作業ができるわけです。

パーティションへアクセスする場合は起動時はシステムのフォームウェアによって制御されますが起動後はOSによって制御されています。

パーティション管理の方式

ハードディスクのパーティション管理の方法は主に「MBR」と「GPT」の2つの形式がありますが最近では2TB以上の容量に対応するため「GPT保護パーティション」方式が主流になっています。

主な製品にはMicrosoft Windows XP x64 EditionやWindows Server 2003 x64 Edition・WindowsServer 2003 SP1・Windows Vista・Windows7・Windows8の製品に採用されています。

Windows の diskpart コマンドライン ユーティリティを使用して「GPT保護パーティション」を削除することができます。大事なデータや画像を保存していない場合は問題ありませんが、コマンドやユーティリティーを実行するとHDD内のパーティションはもちろん、データは消去されてしまいます。

そのため「GPT保護パーティション」の変更や削除をする場合は必ずデータのバックアップをおススメします。

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