DISK BOOT FAILURE INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTERとパソコンの画面にエラー表示される場合、OSの起動時に必要なファイルが完全に削除されたかOSがみつからない時に表示されます。
MBRの損傷とウィルス感染
ハードディスク自体に問題が発生してブートに必要なファイルが損失された場合には新品のハードディスクに交換しOSを再インストールしなければならないケースがほとんどです。
但し、中にはOSのシステム領域に論理的な障害(MBRの損傷)が発生しているだけでの場合もあります。
またウィルスによりエラーが発生する場合があります。この場合はウィルスチェックをする必要があります。
ウィルスによりOSがブートに必要なファイルのみが損傷されたケースでは破損した必要なファイルのみをハードディスクにコピーするだけで復元できることがあります。
尚、下記のエラーメッセージの内容は基本的には同じ意味になります。
- DISK BOOT FAILURE, INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER
- Operating system not found
- Missing operating system
- Invalid system disk
- Non-System disk or disk error
回復コンソールを使っての復元
回復コンソールを使っての「DISK BOOT FAILURE INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER」エラーの復元については、BIOSの画面にて、ファーストブートをCD-ROMにしてください。
通常、BIOSの設定では、ファーストブートはCD-ROMになっているはずですので確認してください。WindowsXPのディスクからCD BOOTして再セットアップもしくはセットアップメニューから選択します。「
Windowsの修復」で回復させることができるかもしれません。
Windows のセットアップ フロッピー ディスクまたは Windows の CD-ROM を使用してコンピュータを起動します。
[セットアップの開始] 画面で、F10 キーを押すか、R キー (修復) を押します。
次に回復コンソールを選択します。
1: C:\WINDOWS
どの Windows インストールにログオンしますか?
(取り消すには Enter キーを押してください)
該当する Windows インストールの番号を入力した後、Administrator アカウントのパスワードを入力するように求められます。 尚、誤ったパスワードを 3 回入力すると、Windows 回復コンソールが終了します。
パスワードを設定していない場合には空白のまま次に進んでください。
コマンドの1つである fixmbr と入力してEnterキーを押します。
C:\WINDOWS>fixmbr
「新しいMBRを書き込みますか?」と表示されたら「Y」キーを押してエンターキーを押します。
**警告** このコンピュータに、非標準または無効なブートレコードがある可能性があります。
続行すると、FIXMBRパーティション テーブルが壊れる可能性があります。
現在のハード ディスクのすべてのパーティションにアクセスできなくなる可能性があります。
ハードディスクドライブのアクセスで問題ないときは、続行しないでください。
新しい MBR を書き込みますか? y
「新しいブートレコードは正しく書き込まれました。」と表示されれば完了です。
\Device\Harddisk0
物理ドライブ上にマスタブートレコードを書き込んでます。
新しいブートレコードは正しく書き込まれました。
C:\WINDOWS>
次にブートセクタの修復をします。
C:\WINDOWS>fixboot
「新しいブートセクタをパーティション C: に書き込みますか?」と表示されたら「Y」キーを押してエンターキーを押します。
「新しいブートセクタは正しく書き込まれました。」と表示されれば完了です。
最後に「chkdsk」(チェックディスク)を行います。
C:\WINDOWS>chkdsk
終了したら完了です。
パソコンを再起動してください。
以上が回復コンソールを使っての「DISK BOOT FAILURE INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER」エラーの復元です。
大変、面倒な作業です。自分で行うことができない場合、自信がない場合にはデータ復元業者に相談してみるとよいでしょう。万が一、操作を間違ってしまった場合、2度とデータが復元できなくなる可能性も否定できないからです。
そのため、普段からコマンド入力に慣れている人やデータのバックアップを普段から行っており、データが消失しても問題ない人だけにオススメします。