パソコンの故障は複数の原因によって起こる可能性があります。
マザーボードやCPU、メモリー、電源ユニット、が故障するとパソコンは正常に起動することが出来ません。
その他にも、キーボードやマウス、液晶モニターが壊れても、操作が出来ないため焦ることになります。
ですが、USBポートから後付できるキーボードやマウス、液晶モニターなどは家電量販店で新品を購入すればスグに交換可能です。
パソコンの故障原因
パソコン内蔵部品の故障
- ハードディスク
- マザーボード
- CPU
- メモリー
- 電源ユニット
その他、操作が困難になる故障個所
- キーボード
- マウス
- 液晶モニター
特に購入から5年以上経過したパソコンでは、ノートPC、デスクトップPCに関わらず故障する確率が飛躍的に上昇します。
中でもデータやOSが保管されているハードディスクの故障は致命的になります。
ハードディスクの故障はパソコンが起動できないだけではなく、データ消失の危機となるため非常に厄介です。
エラーメッセージ
ハードディスクは機械的に故障していなくても様々なトラブルが発生します。
ハードディスクは物理的なパーツ故障の他にもMBRやGPTといったパーテーション情報関連とFAT32やNTFS、exFATなどのファイルシステム(フォーマット形式)、OSといった4つの項目でトラブルが発生します。
- ハードディスクの部品不良
- MBRやGPTパーテーション
- FAT32やNTFS、exFATなどのファイルシステム(フォーマット形式)
- WindowsシステムなどのOS関連
また、フォーマット形式とも重複しますが、セクター不良といった部分的なエラーも良く起こります。
主なエラーメッセージ関連では、次のような項目になります。
- system32とは?トラブルの原因と解決方法
- NTLDR is missing
- C\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM
- Missing operating systemの対処法と原因とは
- Operating System not foundとは?その対処法と原因
- DISK BOOT FAILURE INSERT SYSTEM DISKとは
- ブルースクリーン(ストップエラー)が発生!ある日突然パソコンの画面が真っ青になったら
この中でも、system32やNTLDRは良くトラブルの発生原因となりやすい箇所です。またブルースクリーン(ストップエラー)は発生が複数の原因が考えられるため、問題の切り分けが特に難しいエラーです。
いずれの警告メッセージでも、モニター画面を撮影しておくことや表示された文字をメモにとって置くことが大切です。
尚、DISK BOOT FAILUREなどのエラーメッセージはハードディスク(HDD)が故障原因と考えられるため、保存してあったデータが重要な場合、出来る限り何もせずに、データ復旧業者に依頼した方が安全です。
OSの起動確認
キーボードやマウス、モニターが正常なのにOSが起動しない場合、まず行うべきチェックポイントは2つです。
- セーフモードを起動で起動するかどうか
- BIOS(バイオス)でハードディスクを認識しているかどうか
セーフモードで起動できれば、直近のインストールプログラムやウィルス感染によってレジストリが書き換えられ、正常起動できなくなった可能性があります。
このセーフモードは別名診断モードと呼ばれており、OSを構成する最小プログラムだけで起動できるようになっています。
そのため、Windowsが正常起動しなくなった場合、まず最初に確認するのは、このセーフモードで起動できるかどうかといったポイントになります。
セーフモードで起動できれば、システムの復元機能を使って、OSを過去の正常起動時に戻すことで、修正可能です。
問題なのは、Safe Mode(セーフモード)で起動できない場合です。
実際、トラブルの多くで、セーフモードでも起動できないケースがほとんどです。
というのも、パソコンが起動できない原因の多くがハードディスクの故障だからです。
このハードディスクが故障しているのかどうか確認はパソコンが1台しかない場合、BIOS(バイオス)上でハードディスクを認識しているかどうかで判別可能です。
BIOS(バイオス)上でハードディスクを認識していない場合、そもそもウィンドウズなどのOSは見つかりませんし、起動させることが不可能です。
そのため、セーフモードで起動できるかどうかの確認後、BIOSの確認も併せて行います。
故障原因箇所によっては修理はしないほうが良い
BIOS上でハードディスクを認識していない場合、保存データを諦めるか?それとも専門のデータ復旧業者に依頼するかどうかの2者選択になります。
保管データが必要ない場合、メーカーに修理依頼すれば、ハードディスクを交換後、OSをインストールし初期化リカバリーしてくれます。
但し、保管データは廃棄されるので判断は慎重におこなって下さい。
パソコンが正常に立ち上がらない原因が不明な場合には、まずメーカーのサポートセンターに問い合わせをし、その上で、電話では対応できない場合に郵送し修理するかどうかの判断をするのが賢明でしょう。
メーカーではデータ復旧サービスは行っていないので、修理をする際、「データが消失しますが、修理をしますか?」と確認の連絡があります。
但し、中には電話対応で「2回目以降のサポートは有料になります」とか、電話サポートの途中で、データが消えますが・・・という杜撰なメーカーサポートもあるので注意が必要です。
そのため、パソコンの修理や故障は「保管データが重要」なのか?それとも、「データが消えてもOSが起動できるようになれば良い」のか、ユーザー自身で最初に決めていないと、あとあとトラブルになるので重要な判断になります。
ハードディスクを新品に交換したり、OSの初期化やリカバリーを実施した後に、データのバックアップがちゃんと取れていなかった・・・やっぱりデータが必要だったと言っても遅いのです。
メーカーへ問い合わせ
メーカーサポートへの問い合わせ時には、購入した製品情報が必要です。DELL製の場合、サービスタグになります。
- 型番(モデル)
- シリアルナンバー(サービスタグ)
- 購入年月日(製造年月日)
この際、問題になるのが、購入年月日です。日にちまでは覚えてなくても、購入年だけは確認しておきましょう。
尚、製品によっては製造年月日が記載されている場合があるので、パソコンの背面や下部などのシールや記載事項を確認します。
では、何故、購入年月日や製造年月日が問題になるのかといえば、多くの製品が5年または7年以上経過しているメーカーでもパーツのストックがないケースがあるからです。
そのため購入年月日によってはメーカー対応がしてもらえないケースが発生するのです。
例えば、パソコンではありませんが、ソニー製AIBOが製造販売中止になり、メーカーの修理対応が止まった例があります。1999年の7月に販売が開始され、2005年に生産終了。修理対応が2014年3月で終了しています。そのため故障したAIBOの修理は困難となり、修理できれば「死なないロボットペット」のはずのAIBO(アイボ)に「死」が訪れることとなった事例です。
生産終了から9年後に修理対応終了なので比較的長く、修理対応していた方ですが、多くの製品が5年または7年以上経過後、パーツのストック不足により修理対応不可となるため、購入年月日や製造年月日はとても大切なチェックポイントになります。
このような事例からも、パソコンの買い替え時期は通常最長でも5年を目安に新しいものに交換した方が無難です。
パソコンが故障!修理はどうしたらよい?まとめ
- 購入から5年以上経過したパソコンは故障する確率が上昇
- エラーメッセージが表示された場合、モニター画面を撮影またはメモで残しておく
- 詳細ブートオプションでセーフモードが起動できるかどうかの確認
- BIOSでシステムドライブが認識されているかどうかの確認
- 「保管データが重要」なのか?「データが消えてもOSが起動できるようになれば良い」のか、ユーザーが決めておかないとトラブルに
- メーカーサポートへ問い合わせをする前に、型番、シリアルナンバー、購入年月日の確認を
- パソコンの買い替え時期は最長5年を目途に